電子書籍の市場規模は2018年に3000億円を超えており、逆に紙の市場規模は1996年の約2兆6,500億円をピークに減少を続け、2018年には約1兆2,921億円と12年でおよそ半減しています。
この傾向はこれからも続くと予測されており、電子書籍の人気は高まっていることがわかります。ここでは、電子書籍のメリットとデメリットを挙げていきたいと思います。
メリット
①自宅で簡単に本が買える
紙の本の場合は、実際に書店に足を運ばなくてはいけませんが、電子書籍であれば、自宅にいながら本が買えます。
また、電子書店の多くは、「自動購入」という機能があり、漫画の新刊が出る日の午前0時にその本が読めるようになります。
②本棚が必要ない
本をたくさん読む人にとっては、紙の本だと本棚が必要になるため、部屋の生活スペースを圧迫してしまいますが、電子書籍であれば何冊持っていても、端末1台分に収まります。
※「ebookjapan」には唯一「背表紙本棚機能」があり、購入した本が本棚に並んでいる様子を眺めることができるので、本棚に並べた漫画を眺めるのが好きという方にはがおすすめです。
③持ち運びが楽
電子書籍は持っている本が全てスマホもしくは専用端末で持ち歩くことが出来るので、電車の中でちょっと暇な時間に好きな本をサクッと読むことができます。
④お得に購入できる
紙の本には再販制度という制度により値引きが禁止されていますが、電子書籍はこの制度の対象外となっています。
電子書店によって様々ですが、初回購入がお得になったり、ポイントが付いたり、クーポンがもらえたり、制度の対象がだからこそお得に購入することができます。
⑤検索機能がある
実際に書店に行った際に、欲しい本を探し回った経験があると思いますが、電子書籍には検索機能があるためタイトルを入力すれば結果はすぐに返ってきます。
デメリット
①本を読んでいる感覚がない
本の感触や匂い、ページをめくるという動作がないため、個人差はありますが、「温かみがない」「無機質」と感じる人もいます。
②貸し借り、売ることができない
電子書籍は実体がないので、友人に貸したり古本屋で売ることができません。
将来的には「ブロックチェーン」という仕組みを活用して、電子書籍の所有権を売買できる可能性はありますが、まだ実現できていません。
③電子書籍にない本がある
電子書籍の市場規模が伸びてきているのは確かですが、現状では紙で出版されることも多いため、電子書籍で販売されていないこともあります。
電子書籍の市場規模はこれからも成長する予測されているため、将来的にはほとんどの本が電子化されると思います。
④眼の疲労
スマホやタブレットなどの液晶画面から発せられる「ブルーライト」は目の疲労の原因になるといわれ話題になりました。
電子書籍で読書をする時は適度に休憩を挟む、長時間、特に暗いところでの読書は避けるなど対策が必要かもしれません。
⑤運営会社が潰れてしまったら読めなくなる
電子書籍は「電子データ」なので、管理している運営会社が破綻してしまうと、読めなくなるリスクがあります。
しかしながら、電子書籍サービスを提供している企業は大手が多く、安定した運営を行っているため、会社が破綻することはそこまで心配する必要はありませんが、リスクが「ゼロ」になることはありません。
まとめ
ここまで電子書籍のメリットとデメリットを挙げてきましたが、紙には紙の良さがあり、電子書籍には電子書籍の良さがあるため、好き嫌いの分かれる分野ではあります。
個人の価値観によってメリットがメリットでなくなったり、デメリットがデメリットでなくなることもあると思いますので、電子書籍を読んだことがない方は一度試してみてはいかがでしょうか。