世界から見ても平均寿命の長い日本は「人生100年時代」とも言われ、少子高齢化が進み続けると70歳を超えても働かなくてはならない日が来るかもしれません。そうなったときに必要不可欠なのが「健康寿命」を延ばすという考え方です。
今回は、「健康寿命」を延ばすために必要なことをご紹介します。
健康寿命とは
「健康寿命」は、2000年にWHO(世界保健機関)が提唱し、「心身ともに健康で、自立した日常生活を送ることができる期間」のことを指します。健康寿命が長くなることで介護や支援を必要とする期間が短くなり、医療費や介護費を削減することができるので、家族の負担軽減にもつながります。
平均寿命との違い
厚生労働省が発表した2018年の日本人の「平均寿命」は、男性が81.25歳で女性が87.32歳でした。「平均寿命」は、生まれた子供が、その年の死亡率がこのまま変わらないと仮定した上で、何年生きるられるかを統計的に予測した平均余命のことです。
つまり、「平均寿命」は「健康寿命」に加えて「心身ともに健康で、自立した日常生活を送ることができない期間」が含まれています。
平均寿命との差
厚生労働省が発表した2016年の日本人の「健康寿命」は、男性が72.14歳で女性が74.79歳となっており、平均寿命との差は男性が約9年で女性が約13年となっています。「健康寿命」を延ばすことでこの差を縮めることができれば、家族への負担を少しでも減らせるのではないでしょうか。
健康寿命を縮める要因
介護が必要となった原因は、認知症や脳卒中などの脳血管疾患、骨折・転倒、関節疾患など加齢だけではなく生活習慣が影響して発症する要因が多くを占めています。年齢を重ねてからでは手遅れとなってしまう恐れがありますので、若いうちから生活習慣を見直して病気や介護のリスクを減らしておきましょう。
健康寿命を延ばす方法
認知症を予防する
介護が必要となった方の5人に1人が認知症を原因としていますが、決定的な予防方法は、実はみつかっていません。認知症の発症には、その生活要素以外にも多くの要因が絡むため、簡単には結論が出せないことが多いようです。
しかしながら、「脳への刺激」「他人との交流」「達成感」は認知症の予防に効果があるとされており、これらを満たすゲームをすることで認知症の予防になるのではないでしょうか。
あつまれどうぶつの森
「あつまれどうぶつの森」は、無人島を自分の好きなように開拓していくことで「達成感」を味わうことができ、同じゲームをしている方が自分の島に訪れることができるので「他人との交流」も可能です。ゲームをしたことがない方にとっては、ゲームをすることが「脳への刺激」となりますので試してみてはいかがでしょうか。
怪我を予防する
介護が必要となった要因に骨折・転倒や関節疾患がありますが、これらは筋力不足が原因となる事があります。ちょっとした段差につまずいて転んだ拍子に骨折したという方もいるのではないでしょうか。適度な運動をすることで筋力を維持し、怪我を予防しておきましょう。
バランスの取れた食事
バランスのとれた食事は、多くの食材を組み合わせることでビタミン、ミネラル、食物繊維などの重要な栄養素を満遍なく摂取し、身体の調子を整えることができます。また、怪我の予防で筋力を維持するという内容がありましたが、筋力を維持するためにはたんぱく質を摂取することも重要です。
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できれば禁煙したい
たばこの煙には、ニコチンやタールをはじめ、約200種類の有害物質、約70種類の発がん物質が含まれているため、介護が必要となった要因のがんや呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。我慢することによるストレスも健康寿命を縮める要因となる事もありますので、無理のない範囲で禁煙しましょう。
まとめ
健康寿命を延ばすためには介護が必要となった要因を避ける必要があり、多くは日々の生活の積み重ねによって防ぐことができます。介護は家族にとっても大きな負担となりますので、少しでも健康寿命を延ばして家族への負担を軽くしましょう。