2001年にオープンしたUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)は、今年で20周年を迎える関西で最も有名な人気テーマパークです。今ではディズニーランドにも匹敵するほどの人気ですが、2010年までは人気が低迷していました。
今回は、そんなUSJを人気のテーマパークに変えた裏側を教えてくれる本をご紹介します。
USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)
ユニバーサル・スタジオ社が世界で3番目に手がけ、アメリカ以外では初めてのテーマパークです。大阪府大阪市此花区にあり、一般的にはUSJ(ユーエスジェイ)と呼ばれますが、地元ではユニバという愛称が浸透しています。
USJを劇的に変えた、たった一つの考え方
2015年10月に過去最高の月間175万人を集客し、単月ではありましたが、東京ディズニーランドを超えて、日本一のテーマパークとなったUSJですが、前述したように2001年のオープン以降、人気が低迷する時期もありました。
そんなUSJをどのようにして変えたのか、本書はマーケティングを題材にしたビジネス書として有名ですが、USJの裏側を教えてくれる本でもあります。USJが好きな方、よく行く方でも知らないことを知ることができます。
口コミ
マーケティングの基本が戦略・戦術といった軍事用語を用いてわかりやすく説明されていて(マーケティング自体がアメリカで発達したため、当然なのですが)、門外漢でも楽しめました。
自分も含めてマーケティング=売るための方法論=販促と捉えがちですが、この本を読むとまったく違うことが良くわかります。「商品やサービスが自然に売れるようにするための技術」であり、営業や宣伝と対立する概念ですらある、という説明には目から鱗が落ちる思いでした。
そして、こんなすごいマーケッターのいる会社に、プレゼンをしなくてはいけない広告代理店って、大変だろうなあということも・・・。
個人的には「マーケティング」という響きが良くないように思います。これだけを聞くと、どうしても商品開発やサービス企画と結びつきにくいからです。しかし、本書を読んでマーケティングとはそれらの上位概念であり、まさに経営企画そのものだと感じました。
また、テーマパークのコンテンツ開発という、なかなか表に出てこないノウハウがつまびらかにされている点でも素晴らしい一冊です。本書とあわせて同じ著者の「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 」も読まれると、より理解が進むと思います。
あわせて読みたい
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?
こちらもマーケティングを題材にしたビジネス書ではありますが、ジェットコースターを後ろ向きに走らせるという発想、アイデアに対するアプローチを教えてくれます。好きなアトラクションが誕生した裏側を知ると、より楽しむことができるのではないでしょうか。
まとめ
USJが好きな方、よく行く方は楽しみ方に詳しい方は多いと思いますが、USJの裏側を知ることで、さらに楽しめることも増えると思います。経営方針やマーケティングについて興味のない方でもUSJがお好きな方は読んでみてはいかがでしょうか。